やぁみんな!「黙って料理だけしてれば良い男なのに」でおなじみのまるじだよ。
みんなさぁ。ゲストハウスって泊まった事ある?
ってかゲストハウスって知ってる?
ゲストハウスとは?
ゲストハウスってね。いやまぁ簡単に言うと「宿」なんだけど。
ホテルや旅館みたいな過剰なサービスの無い、安く泊まれる簡易宿泊所的な宿。
沖縄を中心に日本全国にゲストハウスが点在してて、その数もどんどん増えてるんだって。
僕のいま住んでる町 (千葉県富津市金谷) にもゲストハウスがある。
それが「しへえどん」←(公式ホームページはこちら http://shihedon.com )

このゲストハウスは築150年といわれる古民家を2013年に改装をはじめ、
改装作業から費用にかけていろいろな人の助けと共につくられました。
そういった方々への感謝を忘れずに、宿泊者の方に金谷のまちを気に入ってもらい、
宿泊者同士がつながり、もう一度あそびに来たくなる「場所、まち」を目指しています。しへえどんHPより引用
築150年か。
「安いだけで、ボロいんじゃねぇの?」って思ったでしょ?
実際にそんな感じのゲストハウスもあるんだと思う。たぶん。
けど「しへえどん」は違った。ほんとに地域に、人に愛されている場所作りを体現してた。
失礼だけど、正直びっくりした。田舎でもこんなに素敵な空間が作れるもんなんだなぁって。

彼がしへえどんの運営をしている藤田晋二くん。
小さな町だからよく道ですれ違ったりすることはあったんだけど。
お互い「あ。どうもー」って会釈する程度で。
この際だから正直にちゃんと言っておこうと思う。
正直ね、正直。
「野性爆弾のくーちゃんを小さくした人」だと思っていたので、ド下ネタとか理解不能なボケとか放り込んでくるんじゃないかとビクビクしていた。

こちらが野性爆弾の川島氏
すまん。晋二くん。勝手に爆弾にしてた。

話してみると、とても物腰の柔らかい、穏やかながら情熱ほとばしる素敵な素敵な好青年でした。(ホントだよ、ホント)
「ゲストハウスしへえどん仕事体験ワークショップ」
でね。ちゃんとお話しするきっかけとなったのが、何度もこのブログで紹介させていただいている田舎フリーランス養成講座。
11月度受講生募集中!…まだ定員に空きがあるかは不明。気になる方は急げっ!http://inaka-freelance.jp/autumn2016/
僕が参加していたのは8月期だったが、いま現在は9月の受講生が1ヶ月間、毎日必死でお勉強中。
その講座の一環で「ゲストハウスしへえどん仕事体験ワークショップ」というものがあった。

ゲストハウスをどうやって立ち上げたのか、その経緯や様々な経験をスライドを交えて事細かに教えてくれた。

話し手も、聞き手も真剣そのもの。
田舎フリーランス養成講座の真髄は「田舎」という点に尽きると思ってる。WEBだけで完結しない田舎ならではの生業。穏やかに自由に生きていくための手段をここまで丁寧に教えてくれるのか、と。
決して楽ではないその道を、自分の存在意義の示し方としてチョイスする方法、生き方の多様性はこれからの社会において広がりを見せていくことは間違いないと思っている。
約1時間ほど晋二くんのお話しや、質疑応答などの座学を終え、実際にしへえどんに行ってゲストハウスでのお仕事を体験してみる。
手作りの温かさ。積み重ねてきた空気。
田舎フリーランス養成講座の行われている「まるも」というコワーキングスペースから徒歩3分か4分か5分か6分くらいのところに「しへえどん」はある。
みんなで歩いて移動。


到着。
で、こちらが「しへえどん」の中。


築150年の歴史と現代の暮らしやすさがバランス良く融合した非常に温かみのある空間。
いちいちオシャレに仕上がっていて、まったく野性爆弾感を感じさせない佇まい。


ひとしきり設備や歴史なんかをざっと紹介してもらって。

みんなでお掃除タイム。


やっぱりハンドメイドの良さが随所に出てて。
築150年っていうだけじゃない、晋二くんが携わってからの数年間の重みも空気として感じることができた。
きっとたくさんの人が支えてくれて

引用:しへえどんfacebookより
色んな人に手伝ってもらって

引用:しへえどんfacebookより
みんなの手でこの空間を作っていったんだと思う。

引用:しへいえどんfacebookより
そうして少しづつ少しづつ歩みを進めながら

引用:しへえどんfacebookより
ただの古い一軒家は「しへいどん」として生まれ変わり、この地で今もなお堂々と胸を張っていた。
出身地や国籍なんかの壁を飛び越えて

引用:しへえどんfacebookより

引用:しへえどんfacebookより
時間をかけて色んな人に愛されてきたんだと思う。
どんな芳香剤にも出すことのできない優しい空気が部屋中に広がってた。
いろんな想いの詰まったこの場所に、少しだけでも関わることができて本当に嬉しかった。
そして、みんなのために少しだけ料理をさせて頂きました。

あ。手前の美人さんではなく、奥のチリチリ野郎が僕です。
料理と呼べるほど大したものは作ってないんだけど、一応「しへえどん」にインスピレーションを受けて、「色んな人が交わるカラフルさ」と、「それぞれの素材の持ち味を引き出せる」ようなシンプルな調理法で。そしてそれが一つのお皿で共存できるような「家」を意識したワンプレートを作ってみました。

- 地元野菜のカポナータ
- かぼちゃとクリームチーズのサラダ
- 鶏モモ肉のクリームソース
- 晋二くんが育てた無農薬のお米
やっぱり空気が良いし、みんなで食べるから7,000,000,000倍ほど美味しく感じた。

なんかさ。こういう時間とか空気こそが「贅沢だなぁ」って思っちゃうんだよね。僕は。
僕はね。
都会には都会の良さがもちろんあるし、田舎には田舎の良さがある。
だから別に「田舎暮らし良いだろー!うぇーい!お前も田舎に来いよー!」なんて言うつもりは全くない。
それぞれが好きなところで、小さな小さな挑戦を続けて、少しづつでも昨日より前に進めたなって思える環境にいられたら素敵やん。それって素敵やん。
そんな少しの前進をアナタなりに発信して、共有したり共感してもらえたらもっと素敵やん。
きっと世界には色んな人がいて、色んなコミュニティがあって、色んな活躍の仕方があるから。アナタなりの「良い空気」を積み重ねていけたら良いよね。
っていう穏やかな気持ちにさせてくれた9月の昼下がりでした。
先月から住ませてもらっている千葉県の金谷っていうこの小さな街は、まだまだ奥行きがあって、噛めば噛むほどジワジワと旨味が広がるスルメのような街でした。
僕もそんな噛めば噛むほど旨味の広がるスルメのような男になりたいなぁ。
イカ臭いとかそういう意味じゃなくってね。(うるさい)
しへえどんと晋二くんに感謝です。ありがとう。
