はいどうもー。まるじです。
もうね。全身が筋肉痛。こんなところに筋肉あるんだー。ってくらいバッキバキ。
いまならスズメに『チュン!』ってやられただけで白旗あげるレベル。それぐらい痛い。
まるじ人生初の農業体験
え?何で筋肉痛なのかって?聞かないでよ。タイトル見て分かってんでしょ!そうそう。農業体験行ってきたのよ。泊まり込みで。

最初はこんなに爽やかに意気揚々と乗り込んだんだけどさ。ジャージの短パンにTシャツっていう農業をなめきったラフすぎるスタイルで。(ビーサンは止められました)
そんな農業なめきったスタイルの僕を受け入れてくださった心優しすぎる素敵な農家さんは、千葉県南房総市で、化学合成農薬、化学肥料不使用・露地栽培で野菜を作っていらっしゃる『びろえむ』さん。

山奥で築70年の素敵な古民家に居を構えながら、お味噌や醤油、米や野菜を自分で作っていて、自給自足に近い生活をしつつ、消費しきれない野菜はつながりのある人に送ったりして。とても縁を大切にされてる方。
” WWOOF ” という制度をご存知だろうか。もちろん僕も行くまでは知らなかったし聞いたこともなかった。簡単に言うと、労働力を提供する代わりに宿とご飯を提供していただくというスタイルらしい。
今回は【夕方にびろえむ邸着】→【畑に行って作業】→【みんなで晩御飯】→【素敵古民家で爆睡】→【まったり朝ごはん】→【畑に行って作業】って流れでした。
魂も雑草もガンガン燃やせ!

今回植えるのはコレ。
そう。みなさん大好きな『そば』
飲食店で働いてた時は手打ちそばを提供してたこともあったけど、そばがどうやって栽培されてんのかは全然知らない。ほんと知らないことだらけだよ。もっといろんな世界を見てみたい。
でね。畑での作業の流れとしては、【草刈り(済)】→【刈ってある草を集めて燃やす】→【耕運機で耕す】→【平らにする】→【種を蒔く】→【少し土をかぶせる】
って感じ。おっけー。
よし!いざ出陣じゃ!!

もちろん一番左のはしゃいでるヤツが僕です。いやね。なめてるつもりはないんです。

彼はまだどんだけキツいか知らなかっただけなんです。
まずは【刈ってある草を集めて燃やす】の工程。
草を集めて…

燃やす!

草を集めて…

燃やす!

これを76429回くらい繰り返して雑草を処分。もう汗っだく!!!でも自分の雑念も燃やしてるようで気持ちいい!!
耕す。未来のために。ひたすら耕す。
さて。お次は【耕運機で耕す】ですね。
どうでもいいんだけどさ。本当にどうでもいいんだけどさ。
『こううんき』ってめちゃくちゃ語呂がいいよね。
『幸運期』とか『高運気』とか。とにかくハッピー感出してきやがる。
よく下北の駅前で詩を売ってる人の色紙に書いてそうだもんね。
” 耕すよ。ボクたちだけの秘密の畑を。だってキミの笑顔が見たいから。急いで耕すんだ。早く種をまきたいから。だからボクは使うよ。幸運期 ”
バカやろう!!そんなこと言ってる場合じゃねえ!!
現場はほんと大変。

初めて耕運機使ったんだけど、勝手に走り出しちゃうし、曲がっちゃうし、掘り過ぎちゃうし。これでも小さくて扱いやすいサイズのタイプなんだって。
まるじ必死。
耕して。

ひたすら耕して。

とりあえず今日のところは畑の半分くらいまで耕して終了。
使っていくうちに耕運機とも仲良くなった。高校生以来久々に手に豆ができたけど、足ガクガクだけど。ほんととにかく気持ちが良い。清々しい。
星空の下のディスタンス。
そんなわけでシャワーを浴びて晩ごはんタイム!!

料理上手なびろさんが新鮮なお野菜をふんだんに使って手料理を作ってくれます。

そとでは薪ストーブに火をつけて。準備万端。

いただきます!
本当にうまい!!いやーもう最高。
なんてったってね。星がキレイ。
下北の駅前で詩を売ってる人の色紙に出てくるぐらい星がキレイ。
” みえるかな。ボクたちだけの秘密の星が。いまは離ればなれだけど。みあげてごらん。ボクたちのために空はつながっていてくれるんだよ。まっててね。きっとむかえに行くよ。キミだけの星の王子様が”
バカやろう!!下北じゃネオンだらけで街中ビッカビカだし秘密の星みえねー!
やっぱり自然の風景とか景色とかってパワーがある。突き動かされるんだよねー。ほんと不思議。
美味しい料理でお酒も進み談笑タイム。

花火して

ギター弾いてみんなで歌って

ねぇ。
幸せってつまり何なのよ??
地位?名誉?権力?お金?
それもきっと大事なんだろね。どこに価値を見出していくか。どこにバランスを置くか。人それぞれ。
ほんと幸せなんて人それぞれ。
大切に育てたものを、大切な人たちと共有する。ここにはそんな幸せの空間がありました。ありがとうございました。
(注:私は下北の駅前で詩を売る予定はありません)
みんなそれぞれの畑を耕そう。

生まれたばかりの子猫と戯れて、いざ就寝。一瞬で爆睡。
気づけば朝。

巨大な流木のオブジェが安らぎの目覚めを演出してくれます。
軽く朝ごはんのフルーツを頂き、昨日の作業の続きを。
もう半分を耕していきます。

そして、キレイにラインに沿って種を蒔いていきます。

全員で一気にやれば早い!!

僕はひたすら高運気で幸運期な耕運機と格闘してました。
でも昔の人たちは手作業で耕してたんだよなぁ。
昔の人の気持ちになってみたくて、手で耕してみた。

7スイングぐらいで体力の限界を迎えました。昔の人ってやっぱりすげぇや。耕運機が高運気で幸運期な所以も少し分かった気がする。

なんだかんだで楽しく作業を終えました。さすがに終えた後はみんなクタクタだったけど。

お疲れ様でした!
僕にとって初めての農作業は『幸せのおすそ分け』を頂いた。という感じだった。
収穫は3ヶ月後。僕の今後の予定的にきっと収穫には立ち会えない。どう育っていくのか見ることもできない。大敵のイノシシと戦うこともできない。雑草を抜いてやることさえできない。キレイなピンク色の花も見ることができない。粉になるところも。蕎麦を食べることも。
だからおすそ分け。
すべてを担ったわけじゃない。びろさんの取り組みに対するひとつの側面を見せてもらっただけ。きっと辛いこともいっぱいあると思う。それでもありがたいことに僕は幸せをおすそ分けして頂いた。
だから僕は僕なりの。分野や仕事は違えど。僕にしかできない何かを必死で耕そうと思った。
まだ未来は草が生い茂っててなかなか前に進まないけど。耕して、種を蒔いて、水をあげて、実がなったら収穫して。
僕も誰かにおすそ分けをしながら。おすそ分けを頂いた人には恩返しをしながら生きていきたい。
僕の幸せってそういう事なんだと思った。びろさんありがとう。
