初心者におすすめの日本酒10本を和食料理人が厳選して紹介する

 

こんにちは。日本酒をこよなく愛する男。まるじです。

 

僕は和酒BARで働いていた時に日本酒の魅力にとりつかれ、それからというもの「日本酒の事をもっと知りたい!」と数々のお店をスタッフとして渡り歩いてきました。

 

よく聞かれんのよ。友達に。

 

何ていう日本酒がおすすめなの?」とか「日本酒をプレゼントしようと思うんだけど、どれがいいの?」って。

 

たしかに日本酒って選ぶのって難しい。だって種類も味も多いし、専門用語もよくわかんねーし。

そんなわけで今日は初心者の方に分かりやすく、日本酒選びのポイントとおすすめのお酒を紹介してみようと思う。

 

日本酒を選ぶのに必要なもの?「愛」だよ「愛」

もうね。日本酒選びは「」はっきり言ってこれに尽きる。

 

高価なものである必要は全くない。

 

けど、「高価なものを欲してる人」には高価なものを送れば良いと思う。それが正解。

 

まずは誰がどんな場面で飲む日本酒なのか、もっとよく考えてみよう。

 

いつも独りで晩酌してる人なのか、奥さんが料理上手な人なのか、オシャレに敏感な人なのか、日本酒そんなに飲まない人なのか。

 

大事なのは「飲む人の気持ちになってみる」ってこと。

 

この日本酒を選んだ理由を相手にしっかり伝えることができれば、その日本酒の価値も、アナタの評価もうなぎのぼりだ。

 

それではどんな日本酒を選ぶと良いのか、タイプ別に分けてみたので、さっそく見てみよう。

 

 

いつもカクテル選んじゃうアナタに贈る日本酒は「鳳凰美田」

甘いお酒なら飲めるんだけど、日本酒って飲むと「ううううううぇえええー。」ってなるんだよねーっていう、そこのアナタ。

 

たしかにあんまり普段日本酒を飲まない人が、たまーに合コンとか合コンとか合コンとかで罰ゲーム的に日本酒を飲まされると「ううううううぇえええー。」ってなっちゃう。これ日本酒離れを加速させてる一つの要因だと思うんすよねー。

 

そんな「ううううううぇえええー。」ってなっちゃう人がまず飲んでみるべきだなぁって思うのがこの「鳳凰美田」

 

これね。日本を代表するぐらいフルーティーな日本酒の代表格

いちごとかメロンみたいな味が広がるのよ。栃木のお酒っぽくフルーツ感がすごい。

これが「お米」と「水」と「麹」でできてるんだからスゴい。

甘みと旨みがガツーーーンって最初に来るんだけど、酸度もしっかりあるからベタベタせずサラッと綺麗な余韻が残る。

 

で。これすごく大事なんだけど、実は「鳳凰美田」っていう銘柄の中でも、色々種類があるのね。

出荷時期とか、お米の種類、酵母の種類、火入れの仕方、熟成期間とかで違ったりするんだけど。

同じ蔵で造ったものでもビックリするぐらい違うテイストのものが存在する。これがまた日本酒選びを難しくなっちゃってる要因の一つだと思うんだけど。

 

そんな中でも、この「鳳凰美田」は割とどの種類も一貫性があるというか、基本的に非常に飲み易い初心者向けのお酒だと思うのね。だから、失敗しにくいという意味合いも込めておすすめさせてもらいました。

 

もし酒屋さんに買いに行って、鳳凰美田を取り扱っていなかった場合も「鳳凰美田みたいなフルーティーで初心者でも飲み易いお酒ってどれですか??」って聞けば一発で分かってもらえると思う。それぐらい代表的な銘柄です。

 

辛口!辛口!って言っちゃうアナタに贈る日本酒は「宝剣」

僕もう飲食店で働いてないから、この際はっきり言っちゃいます。「辛口のお酒ください」って言うと、店員さんに嫌われます。

 

店の裏で「あのお客さん何も知らねーなぁ」って鼻で笑われてます。さらにタメ口で「辛口のちょーだい」なんて言われた時には良いお酒出しません。僕は。

 

これは辛口のお酒が悪いんじゃない。歴史的なところに要因がある。書くと8,000,000字ぐらいになっちゃうから書かないけど。参考文献たくさんあるからヒマすぎたら読んでみると良いよ。

 

じゃあ説明していこう。まずは提供する側からすると、「辛口のお酒ください」では、あなたの欲してるお酒の情報が全然足んない。辛口タイプのお酒にも「スッキリ」「どっしり」「濃い」「さらっと」みたいなのがあるのよ。

 

でも贈り物をする相手が「いつも辛口のお酒のんでる」とかしか情報がない場合だと困っちゃう。

 

そんな時はこの「宝剣」を選んでみましょう。

 

まぁラベルにも書いてあるから、辛口に分類されるとは思うんだけど、とげとげしさとかは全然なくって旨みや果実感をしっかり感じさせながらスパッと切れていく感じは宝剣の真骨頂と言えるでしょう。

「重すぎず、軽過ぎず、薄すぎず、甘すぎない」絶妙なバランスとキレを誇るこのお酒を選ばせていただきました。ANA国際線ファーストクラスで提供されている実力のある蔵です。

 

お酒があんまり強くないアナタは「賀茂金秀 特別純米 13」

「最近日本酒がブームらしい」

グルメなあなたならもうそんな情報は仕入れてて当たり前なはず。

さらに一歩先を行った情報をアナタにお届けするならば、いま日本酒は「低アルコール原酒」の時代。と言える。

 

「低アルコール原酒」って何よ?難しい単語使うなデクノボウ!って思ったでしょ?

説明しましょう。「低アルコール」はさすがに分かるよね?アルコールが低いって事。

じゃあ「原酒」って何?って事になる。「原酒」って簡単に言うとお水を加えてないお酒って意味。

 

一般的な日本酒って出来上がった状態だとアルコール度数が20度前後。それにお水を加えて、15〜16度くらいまで下げてんのね。そうすると味や旨みまで薄くなりがち。

それを最近の技術によって加水しなくても低アルコールのお酒を生み出すという事に成功してきている。原酒って味の乗りや旨みのパンチが格段に良いので、低アルコールだけど、薄くない。飲み疲れしないお酒といえます。

 

で、今回ご紹介するお酒は「賀茂金秀 特別純米 13」

技術的には低アルコール原酒ってのはすごく難しいんだって。その難しい技術をこのクオリティで実現してるって日本酒の未来を予感させる新しいタイプの日本酒と言えるよね。キリッと冷やして、ワイングラスなんかでオシャレに決め込むのもアリ。

同じ「加茂金秀」でも、他のお酒は「低アルコール原酒」じゃないタイプばっかりだから間違わないように気をつけてね!

 

デザイン重視!オシャレなアナタは「Ohmine」

いまや日本酒のラベルはデザインの凝ったものが多くて、瓶の形や色なんかも多種多様。

お酒のイメージを反映するものだから、各蔵の伝えたい事なんかがギューーーーーッと詰まった外観になっていると思う。

おしゃれなデザインは贈り物に抜群の効果を発揮するし、インパクトもあるので、受け取った側としても忘れないプレゼントになるはず。

 

そんなわけで。お酒を「デザインで」選ぶなら「Ohmine Junmai Daiginjo」

 

こちらの商品は海外戦略的な意味合いが強い。スウェーデンのストックホルム・デザイン・ラボにデザインを依頼し、一年近く協議を重ねた結果ようやくたどり着いたデザインなんだって。

 

僕はこの記事、めちゃくちゃ気合い入れて書いているので、嘘は書きません。

 

「デザイン」で選ぶならohmineはすごく良いと思う。ただ、僕の感想だとコスパはやっぱり悪い。同じ値段なら良いお酒はゴロゴロある。不味い!って言ってるわけじゃない。決して不味くない。及第点は超えてる。だから贈り物に選んでも全然喜ばれるはず。

 

ただ、日本酒を飲み慣れてる人には正直合っていないと思う。

あんまり日本酒とか詳しくないけど、ミーハー気質でオシャレなプレゼントもらったらウェーイ!ってなるような人にはすごくオススメ。

 

ワイン派なんだけど、今日は日本酒なアナタは「醸し人九平次」

「かもしびと くへいじ」って読みます。

ここのお酒は何と言っても「酸」がキーワード。綺麗な酸味があるから、現代の食事にとっっっってもマッチすると思います。

ワインみたいと言っても「白ワイン」ね。ソーヴィニオン・ブランが近いと思う。

最近このタイプのお酒が爆発的に人気。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」なんていうコンテストも開催されているほど、今の日本酒において「甘み」「酸」はとても大事なキーワードといえるでしょう。

ここのお酒ね。ここだけの話だけど30代・40代女性の方々には鉄板でウケます。ラベルも良い意味で日本酒を感じさせないオシャレな仕上がり。

ワールドワイドな展開を目指している蔵なので、すでにフランスのミシュラン三つ星ホテルでも取り扱われていて、実力は折り紙付き。日本酒業界では知らない人はいないっていうぐらい有名な蔵なので、この機会に覚えておきましょう。

 

クセのないお酒をスイスイ飲みたいアナタは「伯楽星」

主張の激しくない、穏やかなお酒が好みって方も結構いるんだよね。食事がメインの場合なんかには抜群の相方になってくれると思うよ。それも魚系の淡白な味わいのものには合わせやすいはず。

 

この辺りのお酒も初心者にはウケが抜群で、「飲みやすーーーーーーい」なんつって喜んでくれる事でしょう。

三杯目が旨い!と言う究極の食中酒を目指して作られているので、インパクトのアタックではなく余韻で勝負するタイプ。

 

地方・地域によってお酒のタイプって全然違うんだよね。この伯楽星が造られてる宮城県はもちろん、新潟県や静岡県なんかもスッキリ飲みやすいタイプが多いです。郷土料理に合わせたタイプのお酒が多いので、やはり地元の食材なんかとマッチングさせると尚良し。

 

クセが強い変態的なお酒を飲んでみたいアナタは「舞美人」

普通の人が飲むと「なんじゃこりゃーーー!」ってなるような、変わったお酒が好きな人ももちろんいるんだわ。

ウィスキーなんかでもメチャメチャ個性的な香りを放つヤツとかあるじゃん。その類のやつだね。

今回ここでご紹介するのは「舞美人」ってお酒。そのなかでも「舞美人 山廃 sanQ」ってヤツが超がつくほど個性的なのであります。

特徴としては、とにかく酸っぱい!!甘酸っぱい。でも何か添加して甘酸っぱさを出しているわけではなく、あくまでも自然発酵での酸と熟成感。紹興酒が一番近いと思う。あと梅酒とかそんなイメージ。

ロックとかソーダ割りなんかでも美味しく飲めるし、ガッツリお肉とか、中華料理にもきっと合わせられる。中華に日本酒ってオシャレすぎるでしょ。しかもちゃんと合う!っていうのが大事。こんなタイプの日本酒も知ってるよーって全然ドヤ顔していいレベル。

女子でも飲みやすい!甘くてカワイイ日本酒「mana -Sweet-」

日本酒の甘さを測る単位で「日本酒度」っていう数値がある。正確に言うとブドウ糖の濃度を測る単位なんだけど、これがマイナスだと「甘い」プラスだと「辛い」とされてる。まぁ味なんて実際にはその数値だけでは計れないんだけど、一つの目安として、裏ラベルなんかにはよく書かれてる。見てみて。

±0が標準だとしたら+6で大辛口、−6で大甘口だって言われてる。甘めの飲みやすい日本酒を探してる場合、この日本酒度がマイナスのものを探すと良いと思うよ。

でね。この「mana -sweet-」なんだけど、日本酒度が驚異の−20!!  もうねアメみたい。だけど、ちゃんと酸味もあってキレは悪くない。ただ甘くしただけじゃなく、しっかりバランスが取れてて技術の高さを感じさせる一本。

しかもこのデザイン。オシャレじゃん!実はこれも海外販売用の日本酒。海外にも日本酒の多様性と可能性がちゃんと発信されてるんですねー。

 

万人受けしたいオールマイティな日本酒は「新政」

「そうだ!あの人に日本酒を贈ろう!」と思っても、そこまで相手の事を知らない場合もあるはず。

そんな時はオールマイティな多くの人に好まれるタイプのものをチョイスすると良いと思うんだわ。

 

代表的なのがこの新政(アラマサ)。  新政のお酒にも色々種類があるんだけど、オールマイティ道を極めるならば瓶に大きく「6」と書いてある No.6 (ナンバーシックス)と呼ばれる銘柄が良いでしょう。

同じNo.6でも3種類以上あるのですが。。この際、気にしないでください(笑) いや。気なるんだったら調べてみて。

今日は初心者向けの会なので、もうここでは触れません。頭でっかちなウンチク語りたいおじさんたちがワーワー言ってくるからスルーしちゃう。

もはや説明不要と言えるくらい一躍日本酒界のトップスターにまで躍り出た「新政

それぐらい有名な蔵です。めちゃくちゃ実験的で前衛的な挑戦もしつつ、とことんまでクラシカルな姿勢を貫き通す美学は新政ファンが多い理由の一つ。

そんな新しい日本酒作りにどんどん挑戦しているにもかかわらず、オールマイティで万人ウケが狙えるところに新政の凄さがあるんだと思う。

新政の魅力についても書いてます。良かったら読んでみてください。

「新政」に行ってきたので、その魅力について語らせていただく。

2017.10.31

 

料理と一緒に楽しみたい時に選ぶ日本酒は「貴」

これも一本を選ぶのに迷ったジャンルですねー。「お酒」ってやっぱりどこまでいっても脇役。「日本酒BAR」なんてメイン商材として扱われるようになってきたのはここ最近の話。

やっぱり料理を引き立たせるために日本酒がある。という考えはしっかり健在で、多くの蔵が「食中酒」を目指している。

料理に合わせるにはスッキリとしたタイプが基本的には多い。今回選んだ「貴」は「お米の味を感じる事のできるお酒」をコンセプトに、蔵元自らが米作りを行うこだわりの蔵。

食中酒の中でも万能型と言えると思う。何にでも合ってくれる。控えめなアタックでありながらじんわり旨みが広がるこの感じ。淡白なものから肉料理まで広範囲にカバーしてくれるよ。カジュアルなホームパーティからしっぽり独り飲みまで。「貴」さすが懐が広いぜ。

 

初心者こそ誰かに日本酒を贈るべき

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日本酒には様々なタイプのものがあることが分かっていただけたでしょうか。

選ぶことに苦労するとは思うけど、飲む人の好みやシチュエーションを考えながら「自分なりのベスト」な1本を選んでみてくださいな。

僕だってこの10本選ぶのにメチャメチャ悩んだ。初心者のアナタに色々な種類の日本酒を知って欲しかったから。載せたい日本酒いーーーーーっぱいあるんだもん。

いやいや。これは違うタイプだろー!っていう意見も全然あると思う。あっていい。だってこれは僕の個人的主観だから。

 

理解して欲しいのは、僕の好きな銘柄10選ではないってこと。
様々なタイプがあるから、きっと好みの日本酒が見つかると思う!って記事だから。

 

初心者の人が日本酒を選ぶ時に参考にしてくれたら嬉しいなーって思って一生懸命書いてみました。ほんとはもっともっと書きたいことあるんだけど、8,000,000字ぐらいになっちゃうから書かない。とにかく何回も言うけど、飲む人の気持ちになって選んで、いろいろ飲んでみてね!

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