
今更ながら今年のテーマは「勢」です。よろしくお願い致します。
みなさんこんにちは。まるじです。
先月、勢いのままに書いた元ビアバー店長がクラフトビールの種類とおすすめを本気で教えます。という記事がおかげさまで2149はてブ(2/15現在)、twitterでも結構拡散され、予想をはるかに超えるヒット作となりました。ありがとうございます。
でね。はてブに付いたコメントをずらーっと読ませてもらってたんですけど、1つ気になるコメントが目に留まりました。

え?
いやいやいや。どういうつもりやねんと。
そんなもん似合うってのは見たら分かるやん。
わたくしイケメンだぞ。そりゃなんだって似合うよ。
こちとら何年イケメンでメシ食ってると思ってんだ。ナメるんじゃないぞと。

「いや。まてよ。実際に隈取なんてしたことねぇ。似合うと思うよ。それはもう似合うと思う。すぐに市川ぐらい名乗っても許されるんじゃないかな。でもさ。やったことないのに似合うって断言できないよね。」
という思考に至ったわけであります。やっとことないのに、あーだこーだ言うのは童貞と一緒なので、ここはひとつ隈取童貞を卒業すべく立ち上がろうと決めたわけです。
私はさっそく電車に乗り込み、新宿へ向かいました。
プロ用のメイクといえば三善

着いた先はココ!泣く子も黙る【三善(みつよし)メイクアップセンター】
歌舞伎はもちろん、特殊メイクやビジュアル系バンド、コスプレメイクまで、プロ用のメイクなら三善一択と言っていいほど、もはやここしか行くところはない。ってグーグル先生が教えてくれた。
もはや三善があるから「歌舞伎町」って地名になったんじゃないかと思うぐらいドンピシャな立地であります。
しかし……。

入りづれぇぇぇぇぇ……。
メイクなんて普段しないし、ましてや化粧品屋さんなんて入ったことねぇ。ここに一人で乗り込むのか。

本当にプロ用じゃねーか…。
いや。ここは勇気を持って突撃だ!わたくしは隈取童貞を卒業せねばならんのだ!

といって店員さんはたくさんのカタログを見せてくれた。歴史や隈の取り方など詳しく書いてある。まさに隈取図鑑だ。


これをこうやって…。

こうやって…。

こうやって…。

こうやって…。

こうやって…。

三善の店員さんは、こんな突然現れた「隈取やりてーっす!」みたいなヤツにも色々と手取り足取り教えてくださいました。最初は入りづらかったけど、とっっっっても感じの良い接客と、圧倒的な商品知識、豊富な品揃えがあり、初心者でも安心して購入することができました。
いざ隈取開始!!

さて。材料は整った。しかし、自分でやるにはまだまだ技術と知識が足りない。
というわけで助っ人を呼んでみた。

オシャレタウン自由が丘の、オシャレな美容院で髪の毛を切っているオシャレ美容師まいちゃん。メイクっつったら美容師さんだろうと思い、わざわざ僕の住む千葉まで呼び出した。ちなみにコンテスト等での変わったメイクとかなら経験があるが、さすがに隈取は初挑戦だそう。
さぁ。強力な助っ人も登場したところで、さっそく隈を取っていこう。
1.眉毛をつぶす
まずは眉毛を潰して、白い顔からぴょんぴょんって出てこないようにしていく。僕はこれを購入。
これけっこう硬いんだけど、指先でネリネリしてると溶けて塗れるようになるよ。

しっかり塗って眉毛を抑える!すると

ちゃんと平らにつぶれていることがお分かりだろうか。これけっこう大事なポイントなんだって。
2.顔全体に歌舞伎油を塗る
また固形の油なんだけど、これもしっかり手で伸ばして顔全体に塗ると、この後で塗る白い粉のノリが良くなるらしい。硬さも1から4まであるそうな。1が柔らかくて4は硬いらしい。硬い方が白い粉が定着しやすいらしいんだけど、油をムラなく塗るのが難しいらしい。僕は店員さんに勧められるがまま2のタイプを使いました。
これを手のひら全体で透明になるまで馴染ませる。そして顔全体に塗っていく。ムラがあっては後の白粉に影響が出るので丁寧に。

3.歌舞伎白粉を塗る
ついにあの白いヤツの出番だ。固形なんだけど、水で溶いて伸ばし刷毛で塗っていきます。刷毛も勧められるがままに、かなりそれっぽいヤツ買いました。白い粉塗ったらパフで抑えていきます。真上からパタパタと叩かないと白い粉が伸びてムラになってしまうぞ!気をつけろ!
白粉をタッパーのような容器にとり、刷毛に十分な水分を吸わせ、好みの濃度に仕上げていく。割と薄めにサラッとした状態で塗っていき、パフで抑え、また塗る。を繰り返すことで、ムラのないきれいな白い顔になるのだそう。

水で伸ばして…

、迷わず一気に塗っていきます。

なんだか息苦しいけど、とにかく塗り重ねていきます。

ちゃんと呼吸して。

パフで抑えながら、塗り重ねていきます。

際のところや、首もしっかりと塗ります。

やっと全体が塗れました。悪くないでしょう。
4.赤い線を引く
隈取の赤い線は「血管」を表しているんだそうです。赤い線が多いほど「オレ怒ってんだぞ!」的な感じなんだって。筆を使ってもいいし、プロは指で書いていくそうな。歌舞伎には4Bっていう赤色がオススメって店員さんが言ってた。
とりあえず筆を使って書いてみる。

顔の中心から書いていくとバランス良く隈が取れるんだって。

でね。これ大事なポイントらしいんだけど、赤い線の内側か、外側のどちらか一方を指でボカすんだって。下の写真で伝わるだろうか。今回は下のラインをボカしてます。

こんな細かいこだわりがあったとは。深いぜ。隈取。

っぽいじゃん!!いいねー。今回は顔の内側のラインをすべてボカしております。わかりづらいけど、大きなこだわりです。
5.黒いラインを足していく
黒い線は眉毛や目、口などを描き、感情をより観客に分かりやすく表現するものです。がっちり太めに描いていきましょう。黒い線はボカしたりする必要ないそうです。

目の周りから塗っていきます。

眉毛も感情を豊かに表現。

できました!!!これ普通の顔してるんですけど、ちゃんと怒ってるように見えますね。描き始めてからの所要時間は1時間ちょっと掛かったかな。まいちゃんグッジョブです!!

カツラを用意し忘れたので、それっぽくヘアアレンジを加えてもらいます。これはさすが本職といったところ。

ついに完成!!記念に僕が住んでる「まるも」ってシェアハウスの「くまごろう」くんとパシャリ。
さあ出かけよう!

というわけで、最高に天気が良かったので、さっそくお出かけです。

花を愛でたりしつつ

近所の公園で木と一体化しつつ

海辺を散策してみたり

防波堤で物想いにふけってみたり

恋人の聖地に一人で乗り込んでみたり

一昔前の女子高生を気取ってみたりしながら

隈取をすでに自分のものにしてしまっています。もはや隈取してることなんて忘れているわけであります。
お腹すいたからご飯食べよう!

歩いてるとお腹がすいてきたので、このへんでご飯を食べたいと思います。
本日ご紹介するお店はコチラ。

写真引用:http://www.chibapla.net/
【The Fish】
千葉県の富津市金谷というところにある大きな観光施設。この周辺にはフェリー乗り場もあって連日多くの観光客で賑わっている。金谷に観光に来た際は必ずと言っていいほど寄って行って欲しい場所。
The Fishの中には全面ガラス張りで、東京湾が一望できるオシャレなレストランがあるのでご紹介しようと思う。

本日のおすすめは、すぐ近くの金谷港で水揚げされた新鮮な「えぼ鯛の煮付け」うーん!うまそうだ!
他にも各種定食類やピザやパスタなんかもある。お子様御膳もあるので家族連れにも優しいですね。
さっそく中へ。
と言って店長は一度奥へ引っ込んだ。
と言って通されたのは他のお客さんとは隔離された別のスペース。知ってるぞ。ここ団体客専用のフロアだろ。オレ知ってるぞ。

そりゃそうだ。店内は多くのお客さんで賑わっている。こんな隈取野郎を一人で野放しにすると、何するか分かんないって普通は思うよなぁ。ホントよく入れてくれたなぁ。


しばらくすると店長がビールを運んできてくれた。

房州花ビール ピルスナー

ごくりごくり。

っっぷっっっはーーー!!

甘みものっててまろやか。引っかかりの少ないスイスイ飲めちゃうタイプのビールですね

房州花ビール ピルスナーは南房総限定ラベルです。全国の皆様は同じ寒菊銘醸の「九十九里オーシャンビール」をお楽しみください。(中身は一緒なんだって)
房州花ビール ヴァイツェン

でもこれは贔屓目なしに美味しい良いビール。個性があるかと言われれば「Theヴァイツェン」って感じで抜きん出てるところはないけど、丁寧に作られた感じのする良いビールになってる!
房州花ビール ヴァイツェンは南房総限定のラベルです。全国の皆様は同じ寒菊銘醸の「九十九里オーシャンビール」をお楽しみください。(中身は一緒なんだって)
九十九里オーシャンビール スタウト


メインは食事であります



お刺身!!

うまーーーーーい!!

えびー!!

うまーーーーーい!!

仕上げにデザートまで頼んでしまいました!The Fish名物のバームクーヘンとチョコアイス!
温められたバームクーヘンとメープルシロップ、冷たいチョコアイスとの「温か冷たい」バランスが好感度抜群のデザートです。


こんなもんうまいに決まってるでしょう!!

オレンジジュースで口を直し、ごちそうさまでした!

お会計を済ませ、The Fishのお土産コーナーを巡ります。

この辺りは伊勢海老の漁獲高がなんと日本一!近所の方の差し入れで「おーまるじ!伊勢海老食うか?」なんて事もあったりします。

海産物に特化したお土産品がズラリ。

いろんな貝類が売ってる生簀なんかもあったり。

もちろんチーバくんも

謎のさかなクンさんフィギュアや

気合の入った「房総魂」Tシャツ。

先ほど頂いたバームクーヘン売り場や

金谷のご当地ゆるキャラ「かなにゃん」の神社も。
とにかくいろんなものがズラーーーーーって並んでるので見てるだけでも楽しいですよ!
続・金谷散策!

さて、The Fishも満喫したので、再び散策へ行こうと外に出たところで見知らぬ女性に遭遇し、

なぜかデートっぽい写真をパシャリ。(ホントに全然知らない人)
そして港を歩きます。



砂浜ではしゃぎまわり

草むらでそれっぽい顔してみたり


あと一歩で炎上しそうな写真撮ってみたり(線路内には入ってません)

ずーっと工事してる橋渡ってみたり

そのへんにいるヤギと戯れたり

猫に逃げられたり

おっちょこちょいで全力な、早すぎる桜に囲まれてみたり

たまたま通りかかってビックリしてる友人の軽トラに勝手に上がり込んだり

なんだか普段歩かないような、立ち入らないような場所に行くことで、地域の違った顔が観れたような気がします。一番違った顔をしてるのは僕なのですが。
今回の写真達はプロカメラマンのKenji Hirota氏にお願いしました。やっぱりプロの写真は伝わり方が違う。頼んで良かった!ケンケンさんありがとう。
まだまだ載せきれていない写真達もたくさんあり、どれも素敵な仕上がりで(途中からノイローゼ気味になってくるが…)お蔵入りになるのは残念なのでアルバムにまとめておきました。
「見てやってもいいぜ」とか「見たい!」という奇特な方がいらっしゃいましたら、ぜひともご覧下さい。
怒りのピエロ

今回、僕は人生で初めて隈取というものに挑戦しました。(フェイスパックならあるけど)
全然知らない人から来た、適当に書いただろうコメントに対して、数万円をはたき記事にしてみました。
この記事がバズろうと、バズるまいと、僕の中では大したことではありません。
「アホみたいだけど、やってみた」ことが、僕の中でとても充実感があり、とても楽しめたので良しとします。
でも僕、実はちょっと怒ってます。だから「怒りを表現した顔 = 隈取」で「ピエロ」になる事を決めたんだけど。
この記事はね。最近の適当なキュレーション記事や、読み応えのないブログ、批判することしかできない残念なコメントなどを垂れ流している、しょーもない奴らに対しての僕なりのアンチテーゼというか、煽りでございます。
やるなら、書くなら、責任持って本気でやれよと。
口先ばっかり、小手先ばっかりの記事はもうたくさんだ。
別に笑わせることができなくったっていい。目立たなくったっていい。今回みたいにお金使う必要もない。
けどさ。アンタにはアンタにしか書けない何かがあるんじゃないのかい?
その文章は練りに練ったかい?記事案は絞り出したかい?魂込めたかい?
そうやって切磋琢磨してさ。みんなでインターネットを盛り上げていこうよ。って思って。伝わんないかも知んないけど、僕はこうやって発信する術を得たので魂こめて書いてみました。
長々と失礼致しました。こんな記事でも最後まで読んでくれてありがとう。

今回のお気に入り写真!(隈取関係ねぇ!)